ローバーリング  〈Rover ring〉
 ローバースカウト活動のこと。

 スカウト精神と、高度な野外活動を身につけ社会に対する奉仕の精神を身につけることによって、より大きな幸福を青年が手にしうるよう仕向けるものである。
 
ローバーリング ツウ サクセス  〈Rovering to Success〉
 ベーデンパウエルがローバースカウトの青年のために書いた「幸福になる道」を示す手引書。
 
 「ローバーリング ツウ サクセス」はスカウティングの「奥伝書」であり「最後のメッセージ」の解説書であるという人もいる。
 1922年に初版が刊行された。

 この書物の中で特に注目に値する言葉として次のものがある。
 「幸福への二つの歩み、それは・・・人生をゲームと考え、愛の心を人に施す」
 「自分のカヌーは自分で漕げ」(Paddle your own canoe)

 また、1922年3月23日、ベーデンパウエルが息子のピーターに書いた手紙を示すと。
 「ピーターよ、君が16才になったときに読むように長い手紙を書いてある。 それはローバーリング ツウ サクセスである。 その本の中には16才の少年としての知らなくてはならないことを書いてある。もちろん他の少年達にも立派な人間になっていくために読んでもらいたい。人生の道しるべとして読むように青いてある。 私の父は3才の時に死んだので、父から学ぶことはできなかった。 君が16才になるときは、私は死んでいるであろう。たとえ死んだとしても、その本は君の良き父となるであろう。・・・・父より」

 この手紙を読むと「ローバーリング ツウ サクセス」は、ベーデンパウエルが息子ピーターに残した遺書であり、翻訳者の中村知氏がスカウティングの「奥伝書」といわれるのも、うなづける。
 中村知氏によれば「奥伝」が最高にして最終ではなく、その上に「秘伝」がある。
 「秘伝」は「大自然」という本に書いてあり、すなわちウッドクラフトというものがそれである。それは宗教につながり、明確なる信仰がつかめたときに「皆伝」の域に達すると書かれている。