キム  〈Kim〉
 イギリスの文豪 ラジャード・キップリングの書いた物語。
 キップリングは、この本で1907年にノ一ベル文学賞を受賞している。

 キム(キムポールオハラ)は、インドに駐留していたアイルランド連隊の軍曹の息子で、彼が小さいときに父母に死に別れ、叔母の世話になっていた。
 遊び仲間がみんな土地の少年だったので、彼はインドの言葉を覚え、その地方の風習をよく知るようになった。彼は冒険好きであった。
 しばらくして、キムは、政府の情報部員で宝石商のラーガンという人と知り合った。ラーガンは、キムが土地の風俗習慣をよく知っており、機敏なのに目をつけ、役にたつ情報部員にできると考えた。
 ラーガンは、キムにいろいろな宝石を1分間見せて、布でおおい、どのような宝石が何個あったかをテストした。何回かの訓練の後、キムは大切な注意力と記憶力の技能を身につけた。

 このキムのはなしから、ボーイスカウトの訓練で行う「キムス・ゲーム」のアイデアが生まれた。キムは、その後、いろいろな訓練を受け、立派な情報部員となり、ある時は「こじき」に変装したりして大きな手柄をたてた。