簡易計測器の図解説明  ★★★
 正接簡易測量法は相似の変形

 この計測器の原理を応用したものに、森林分野の業種で立木の樹高を測るための測量器具「ワイゼの測高義」があります。スカウトが使用する簡易計測器と基本的には同じですが、下の図のABの辺が伸び縮みするよう工夫され、視準しやすいように簡単な十字線のついた望遠鏡が付属している。
 スカウトが使用する簡易計測器は板におもりのついた糸を付け、そこから10cm下に、ちょうど目盛りが0になるように10cmのものさしを付けて、目標物をねらい、おもりのついた糸の目盛りを読み取り、計算によって木の高さを求める方法である。

H(m)=L(m)×A(mm)/100(mm)
(H:高さ,L:距離,A:目盛りの読み)
 ※上式の(mm)の部分は、自作する場合には任意の単位を使用して差し支えない。(100mmで作成するのは、計算が簡単で、一般的に説明しやすいなどの理由によると思われる。)

H:高さは、自分の目の位置からの高さである。
 樹木、電柱などの高さを計測する場合には、目までの高さを加えること。

L:距離は、目標物から計測地点までの距離である。
 計算を容易にするには、10mなど、計算しやすい距離から計測すればよい。

簡易計測器は自作してもよいが、日本連盟需品部でも販売されている。

簡易計測器の図解説明

 上の図解で判断できると思いますが、簡易計測器の原理は、幾何学で学ぶ 直角三角形の「相似」の関係に、「ひねり」と「回転」を加えた単純なものです。 この原理がしっかりと理解できれば、「計算を必要としない簡易計測器」の自作も可能です。