班制度  〈Patrol System〉
 進歩制度と共に、ボーイスカウト独特の二大制度の一つ。

 青少年は仲間を作っていろいろな活動をするものである。
 この仲間の人数は青少年の発育段階に応じて変わる。

 これを制度化して、少年の人格を築きあげるため、最も有効な組織としたのが、ボーイスカウトにおける「班(組)」である。
 班(組)はその場限りの便宜上のグループではなく、自治の責任をもったグループであり、あらゆる活動の単位となる。

 班制度は、この小グループと、その中から選ばれたリーダー(班長)を信頼して、彼らに責任を与え、彼らをして隊(班)を運営させるものであり、少年達の自発活動である。
 班は、最も活発に仲間の相互作用が経験できる人数(6〜8人)で、しかも異なった年齢構成によって編成される。
 班制度は、ちかいとおきての実践の場を与え、協力、友情、指導性の体験をさせるところであり、その目的は、一人一人の品性を培うことである。

 班制度は、ボーイスカウト訓育を成功させる最良の方法であると考えられている。
ビーバースカウトの組(遊びの仲間) 3〜5人
カブスカウトの組(仲良しの仲間) 5〜6人
ボーイスカウトの班(自治の仲間) 6〜8人
ベンチャースカウトの活動チーム(考えて行動する仲間) 4〜7人
ローバースカウトの班(奉仕の仲間) 4〜6人
 
(1)  ビーバースカウトではゲームや工作など活動のための組であり、固定化しなければならないものでなく、組のメンバーはその都度変わってもよい。誰とでも仲良くグループを作って楽しく遊ぶことがねらいである。
(2)  カブスカウトではスカウトの自治能力がまだ十分でなく、グループに適応することがまず第一であり、班と異なる「組」を運営の基本としている。組の中では組長、次長以外の役割の分担はほとんどなく、組長の責任も班長に比べればかなり軽くなっている。その分、デンコーチ、デンリーダーが援助している。
(3)  ボーイスカウトでは班長、次長及び全ての班員がなんらかの役割(会計、記録、備品、ゲーム係など)を分担し、責任を果たし、班を自主的に運営する。その意味でボーイスカウトの班は自治の仲間と考えられる。
(4)  ベンチャースカウトには班はないが、プロジェクトによって活動チームに所属する。高度な自治の仲間とも考えられる。
(5)  ローバースカウトでは、班の結束はさらにゆるやかになり、奉仕活動(奉仕先の隊での活動、地域社会や地区、県連行事への奉仕活動)、社交活動、集合訓練が中心となり、班は自己研修、相互研修、コミュニケーションの仲間(心の友)であると考えられる。