アンノーンソルジャー  〈Unknown Soldier〉 ★★
 太平洋戦争も末期のころ、南太平洋の、小さな島で、日米両軍が死闘を繰り返していた時、重傷で倒れた米兵の目に、一人の日本兵が銃剣で突っ込んでくるのが見えた。重傷で動けず、目を閉じたら、気を失ってしまった。

 やがて気づくと、日本兵はおらず、そばに紙切れがあった。
 米国赤十字に助けられてからその紙切れを読むと、「私は君を刺そうとした日本兵だ。君が三指礼をしているのをみて、私も子供の時、スカウトだったことを思い出した。なんで君を殺せよう。傷は応急処置をした。グッド・ラック。」と英語で書いてあった。
 その米兵はスカウトだったので、無意識に三指礼をしていたのである。この時の無名日本のスカウト戦士はいまだにわからない。

 のちにこの話が伝わり、日本中のスカウトの募金運動にまで発展し、当時の久留島秀三郎日本連盟理事長らが中心になって、無名のスカウト戦士の記念碑ができあがった。この像は、神奈川県の「子どもの国」に建てられ、いまもなお、訪れる人々に日米両国スカウトの美しい友情を伝えている。


横浜「子供の国」にある「無名のスカウト戦士の記念碑」



レリーフの写真は「東京連盟町田第19団のHP」にある「追跡サインと救急法」のページから拝借しました。
写真は「埼玉県連盟川越第3団のHP」の、「はなし」と「ことば」のページから拝借しました。

(ご協力に感謝します。)